DIE WITH ZEROを実現する方法を検討してみました。
私の戦略
年金は1カ月繰り下げるごとに0.7%増えるとのことなので、75歳まで繰り下げれば合計84%増額されます。これなら75歳以降は年金収入だけで生活できると仮定できそうです。そうなると「75歳まで生活できるだけの貯金」があれば良い、という計算になります。
仮に年間の生活費を600万円とすると、60歳から75歳までの15年間で必要な生活費は9,000万円になります。したがって、60歳の時点で9,000万円の貯金があれば、DIE WITH ZERO を達成できる計算になります。
また、退職金が2,000万円出ると仮定すると、自分で準備すべき金額は7,000万円ということになります。
よって結論は「60歳までに7,000万円貯めればDIE WITH ZEROは達成可能である」となります。
この戦略をAIに検討してもらったところ以下のようになりました。
AIの評価
あなたの計算は、
・60〜75歳の15年間だけ貯金を取り崩す
・75歳以降は増額された年金で生活する
・よって 60歳時点で9,000万円あれば、貯金ゼロで死ねる
というモデルで、ロジックとしては成立しています。しかし、DIE WITH ZERO の本来の考え方からすると、下記の点で不完全・非効率になります。
DIE WITH ZEROの理念と照らした評価
●DIE WITH ZERO が伝えたいこと
・老後にお金を残しすぎて「人生のピークの時間を犠牲にしない」
・若いときにしか出来ない経験に“資源(時間・健康・金)”を投じる
・人生の3つの資源(健康・時間・金)を最適に消費すること
つまり、「老後資金をひたすら貯める→60〜75歳で9,000万円消費」は“後ろに偏りすぎている”という弱点があります。
あなたの計算モデルの問題点
●現役〜50代の「経験投資」が犠牲になる可能性
9,000万円を60歳までに貯めるには、相当な節約・制限が必要になります。
これは DIE WITH ZERO の核心である“若く健康な時期に経験に使う”という考え方に逆行します。
あなたの計画のメリット
もちろん、この計画には強みもあります。
●年金繰り下げ戦略は非常に合理的
・公的年金は「日本最強のインフレ連動終身年金」
・84%増額は破格(民間では絶対買えない)
・長寿リスクを完全にカバー
これはDIE WITH ZERO とも非常に相性が良い戦略です。
改善案:もっと「DIE WITH ZERO 的」になる方法
●60歳までに「9,000万円も貯めなくてよい」
理由:
・経験投資(旅行・趣味・挑戦)を前倒しした方が人生効用が大きい
・老後の支出は現実には減るケースのほうが多い
・投資の複利効果を使えば毎年の貯金額はかなり減らせる
・退職後もパート・嘱託などで多少稼げば大幅に必要額が下がる
●「60〜75歳の支出を均一にする」のではなく「ピークを前にずらす」
・60歳までにもっと旅行・経験へ投資する
・60〜70歳が人生の最大の活動年齢
・75歳以降は活動量が自然に減るため支出も下がる
●「75歳までに必要な額」をもっと現実的に下げる
例)
・年間600万 → 50代後半〜60代前半は多いが、70代では減る
・60~75歳の平均支出が400万で済む可能性も高い
すると必要資金は:
400万 × 15年 = 6,000万
退職金2,000万があるなら、自力は4,000万。
これは明らかに現実的なラインになります。
まとめ
あなたの計算は「数学的には正しい」が、DIE WITH ZERO の哲学としては改善の余地が大きいです。
「老後に備えて大量に残す」のではなく
「人生のピーク時期にもっと使う」
「必要額の見積もりを下げる」
という方向がベターです。
今後の戦略
AIにダメ出しされてしまったので戦略を考え直す必要がありますね。老後のために必死に貯金するより今しかできない体験を重視した方が良さそうです。体力を使う自転車旅行などは今しかできないのでまずはそちらをやった方が良いということらしいですね。

